神秘の血管と血液

 私たちの身体に隈なく張り巡らされている血管、動脈・静脈・毛細血管の3

類をすべて合わせるとでなんと、全長で十万万キロメートルだそうです。地

球の赤道を2周半できる長さです。何とも凄い長さですね。

そして血液が全身を一巡りする時間はおよそ1分。地球を2周半するのに要す

る時間は1分ということです。

 それにしても最も細い毛細血管は、赤血球より小さくなりますが、赤血球よ

り細い血管を赤血球はどうやって通り抜けるのでしょうか。

赤血球は、コンニャクのように柔らかいため、細長い形に変化して細い毛細血

管を通り抜けることができるのです。

 心臓から送られた血液が全身を巡り、新鮮な酸素や微量ミネラルなどの栄

養、そして水分などを細胞に運びます。同時に細胞から出された二酸化炭素や

老廃物などを回収して、尿などとして体外に運び出します。

酸素が届かないとエネルギーに変えることもできません。ミネラルが届かない

と体内酵素の働きも激減します。血液が止まるとそこから先は死んでしまうの

です。

 日頃は何も感じることもありませんが、私たちの身体は意識しなくても年中

無休でこのような働きをしてくれているのですね。

あらためて自分の身体に感謝の思いが溢れてきます。

生活習慣病と血流

 私たちの身体は、一般的に加齢とともにいろいろな障害を生じるようになります。病気とはその発症や進行に合致した名称が当てはまるものをいいます。ですから基本的にはこれまでの長年の生活習慣の蓄積の結果生じたものと言えるでしょう。

 生活習慣病には、「死の四重奏」と言われる高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的なものですが、これらは単独でも恐ろしい病気です。しかし重複すると命にかかわる危険な症状へと進行します。

これらの生活習慣病は、動脈硬化をもたらし動脈が硬くなり弾力性を失ってしまいます。血管壁にコレステロールなどが溜まり、血液の流れが悪くなります。重症になると、血栓が詰まって血管を完全にふさいでしまいます。脳梗塞や心筋梗塞が代表的なものです。

体重と血圧

 私たちの身体は、意識しなくても血液を全身に隈なく送り届けるようにできています。

そのために心臓は年中無休で働いて血液を送り出しています。送り出された血液が何の障

害もなく隅々まで届けば問題もないのですが、体重増加に伴い脂肪組織が増えてくると血

管に付着して血管を狭くしたり、血液中にも混ざり血液をドロドロにする原因となったり

します。

 血管が狭くなったり血液がドロドロになると当然血液の流れは悪くなり、心臓は圧力を高くして血液をちゃんと送り届けようとします。 また体重増加により血液を送り届ける距離も長くなりこのことも圧力を高くする要因となります。 体重が一キロ増えると血管は、なんと3キロメートルも延びるとも云われています。

 従って血圧が高くなること自体はごく自然な状態と言えますが、問題は血管が柔軟性を

失って硬化していたり詰まったりしていると、くも膜下出血や高血圧性脳内出血または脳

梗塞・心筋梗塞などの症状を引き起こす原因となることが心配されます。

 降圧剤で血圧上昇を抑える処置もありますが、基本的には血管に付着した中性脂肪やコレステロールをエネルギーに変えて流れを良くすると同時に血液をさらさらにする生活を心掛けることが大切と考えます。

同時に血管を丈夫にする食生活も心掛けましょう。

薬やサプリメントの効果の出やすい人・出にくい人

 腸は第二の脳とも云われていますが、私たちが食べたり飲んだりしたものは、胃で消化され腸の体内酵素で分解されて吸収されます。小腸のヒダには無数の微絨毛が存在し消化・吸収を効果的に行っています。

 腸が正常に機能している状態では、吸収して良いものと悪いものを判別して良いものだけを吸収するようになっています。ところが腸が弱って正常に機能できなくなると悪いものまで吸収してしまいます。

 以前、司法解剖に長年携わってこられたJ大学病院先生が、「昔と比べて最近の人は微絨毛が少なくなって中にはツルツル状態の人もいます」と話されていたことが印象的でしたが、この微絨毛が食べ物を消化吸収するのに大切な働きをしているのです。

いくら栄養バランスの整った食べ物やサプリメントを食べたり飲んだりしても腸での吸収が十分に出来なかったら意味のないものとなります。

  薬やサプリメントを同じように服用してもすぐ効果の出る人となかなか効果を確認できない人がいます。この差は、腸での吸収状態が大きく関わっていると考えられます。

腸も時には断食などで休ませてあげたいものです。

健康な生活を楽しむためには

 私たちが生命維持活動に必要とするものは、空気(酸素)と水と食べ物です。

生を受けてから何も意識することもなくこの恩恵を受けながら生活してきましたが、加齢

とともにこの恩恵を受け難くなる変化が私たちの体内で起きています。

 これまでの長年の食や運動・生活サイクルなどの結果、蓄積されて表面化してきたいわゆる生活習慣病です。

これを元に戻すといっても急には出来ません。長年の蓄積ですからやはり時間をかけて修復するしかありません。しかしその修復速度を速めることは出来ます。

 

 ・血管に付着した中性脂肪やコレステロールなどを取り除いて血液の流れを良くする。
 ・血液中の中性脂肪やコレステロールなどを取り除いて血液をさらさらにする。

 ・腸(特に小腸)を丈夫にして正常に機能するようにする。

 ・ミネラルバランスのとれた食生活を心掛ける。(特に海藻や魚介類がお勧め)

 ・毎日、柔軟体操と筋力維持の運動を継続する。(特に足腰)

 ・ストレスを溜めないでゆったりのんびりとする時間を取るようにする。

 

そして小まめに水分を摂ることです。

(この時に「さらさら」を入れて飲むことをお勧めします)