血流と基礎代謝

基礎代謝は一般的に加齢とともに低下します。

基礎代謝とは、運動など何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために体内で、自動的に行われている活動において必要なエネルギーのことを指します。

基礎代謝はエネルギー代謝の大半を占めていますが、その量は性別を問わず、歳を重ねると徐々に低下していくことが分かっています。10代をピークに下がっていく基礎代謝ですが、その理由は筋肉にあります。一般的に歳を経ると、人体の筋肉量はどんどん減少し、脂肪が増えていきます。エネルギー代謝という観点からこれをみると、年を重ねるにつれ、安静時の代謝全体の22%を占める骨格筋が少なくなり、代謝への貢献度の低い脂肪組織が増えているということになります。
このように、筋肉量の減少による代謝低下は、だいたい30代からはじまると考えられています。昔と同じ量の食べ物を食べても、前ほど痩せないという理由は、この「加齢による筋肉量の減少」が理由となります。そして同時に脂肪を燃焼させてエネルギーに変えるためには酸素が必要となります。この酸素が十分に供給されないと代謝低下につながります。

酸素は血液で運ばれますので、血流が悪くなると酸素も十分に運ばれない状態となります。体温の低い方は血流が悪く酸素が十分に届かないことも原因の一つと考えられます。

基礎代謝と体重

加齢とともに筋肉量が少なくなり脂肪組織が増えてくると当然ながら体重も増加します。体重が増えたのにそれを支える筋肉量は減少している訳ですから身体はアンバランスな状態となります。加えて血流が悪くなると悪循環に入ります。

筋肉を維持するために最低限の運動を習慣にして血流をよくすると脂肪が燃焼しやすくなり体脂肪も低下します。当然体重も減少しますので身体を支えやすくなりバランスが整います。


体重と血圧

私たちの身体は、意識しなくても血液を全身に隈なく送り届けるようにできています。そのために心臓は年中無休で働いて血液を送り出しています。

送り出された血液が何の障害もなく隅々まで届けば何の問題もないのですが、体重増加に伴い脂肪組織が増えてくると血管に付着して血管を狭くしたり、血液中にも混ざり血液をドロドロにする原因となったりします。

血管が狭くなったり血液がドロドロになると当然血液の流れは悪くなり、心臓は圧力を高くして血液をちゃんと送り届けようとします。

また体重増加により血液を送り届ける距離も長くなりこのことも圧力を高くする要因となります。

従って血圧が高くなること自体はごく自然な状態と言えますが、問題は血管が柔軟性を失って硬化していたり詰まったりしていると、くも膜下出血や高血圧性脳内出血または脳梗塞・心筋梗塞などの症状を引き起こす原因となることが心配されます。

降圧剤で血圧上昇を抑える処置もありますが、基本的には血管に付着した中性脂肪やコレステロールをエネルギーに変えて流れを良くすると同時に血液をさらさらにする生活を心掛けることが大切と考えます。

同時に血管を丈夫にする食生活も心掛けましょう。